グッバイみすたー⑭

前回の続きです。2023年。卒製のお時間です。

 

さてお正月シーズンも終わり卒論を出し、いよいよ残すところは2月学童と卒製…というわけなのですが、卒製に関してはこの時点で一ミリたりとも動いていませんでした。同期の皆様は揃いも揃って計画性があり、卒論がある者も年末には大体仕上げていた印象があるのですが、よりにもよって座長である私の卒論が一向に終わらなかった(大概怠惰が原因とされる)ため、卒製の話を進めることがろくにできなかったのです。先年度は卒製の第一回幹部打ち合わせを年末に済ませていた、という話を聞いていたので私は少しばかり焦っていました。

本格的に動き出したのは1月下旬。日程調整を基にオンラインミーティングを開き、案出しをしました。そこでは最終的に作成したものはもちろん、「紙芝居用ケースの新調・補充」「謎解きゲームの増産」「各種台本のデータ化」などの案も上がりました。それらを踏まえたうえで後日もう一度オンラインミーティングを開催し、全体の方向性を決めていきました。この辺の会議をすべてオンラインで済ませてしまうところは実に我々らしいな…と思っています。まあ態々このために大学来させるのも申し訳ないし若干一名全国津々浦々していた奴もいるし、なにより時勢的に皆様Zoom会議に慣れきっていましたからね…。

なお元々のメンバー数が少ないのもあって会議参加率はめちゃくちゃ良かったです。某氏に至っては態々タイトなスケジュールの合間を縫って我が家に乱入し、会議に参戦する(なお本人の希望によりなぜか居ないことになっている模様)という意識の高さを見せていましたからね。

 

卒製と並行して、2月は学童や公演といった普通の活動もこなす必要がありました。この頃の私は「行けるものは全部行く」というスタンスを取っていましたので当然のごとくフル活動していました。某土曜の保育園訪問のみ人数調整の結果行けなかったのが心残りですがこればかりは仕方ありません。もう一度会いたかったよ、ジョバンニ‥‥。

2~3月の学童はどこも個性豊かで記憶に深く残っています。あかとんぼの訪問がある!ということを聞いて態々駆けつけてくれた上級生が僕らのチルコンのことを覚えてくれていたことに感動したり、火水木や靴取りひまわりなど、長らくやってなかった外遊びを久々に楽しんだり…。中でも最後に訪問した学童のことは鮮明ですね。プログラム・おやつ・外遊び・帰りの会と学童訪問の要素すべてを楽しむことができましたし、なによりアクシデントにより大幅にプログラムの時間を伸ばす必要があることが判明してから、僅か10分ちょいで完璧な対応をすることができたことは、当時のあかとんぼの集大成といえるでしょう。あの時のメンバー、みんな本当に本当に本当に優秀だったな…。

五児文への訪問も忘れてはいけません。2月3月は節分&カーニバル。特に最後の訪問活動となったカーニバルでは完全に新体制(当時の2回生メイン体制)になったこと、ほぼ1~2回生のみの参加だったことで少しばかり心配でしたが、私が特に何か動くこともなく見事にやり遂げるのを見て、ああこれは来年度以降も安泰だな…。と胸をなでおろしました。

 

 話を卒製に戻します。大体の方向性が決まったのは2月の半ばぐらいなのですが、実際に動き始めたのは下旬となりました。各々バイトやら旅行やら研修やらが重なりに重なったことで、大人数で集まって作業する日程がなかなか調整できなかった&プログラム練習等でBoxがあまり空いていなかったというのが要因です。まあしゃーない。

 とはいえいざ作業を始めてみると皆様優秀なもので、てきぱきと自分の仕事をこなしていきます。私は人形劇の脚本を錬成するのが役割だったのですが中々進まず(大方怠惰が原因である)それなりに迷惑をかけてしまったのが申し訳なく思えてくるほどです。不安視していた進捗もそこそこ見れるものになりました。あとは脚本の完成を待つのみです。…今考えると私がもうちょいまっとうに自分の仕事をこなしていれば納期だいぶ早めることができていたよな…と反省しています。

 

3月の10日頃、卒製まであと1週間といった具合でしょうか。私にはまだ色々やることが残っていました。ほぼ完成した人形劇台本を基に小道具やパペットの製作を進めたり、卒製当日の台本を仕立てたり、参加人数を集計したり追いコンどうするか考えたり…。さらにその当時、私はプライベート周りであまりにも色々なことがあり、心中がだいぶ荒れていた(なお大半は私が引き起こしたことなので自業自得と言える)ため、余計なことを何も考えず作業に熱中すべくBoxに入り浸っていました。その場には私一人しかいなかったため適当に音楽を垂れ流しながら作業していたのですが、とある新曲が私の心を揺らがせます。

曲の名は「Mr.Showtime」。某音ゲーの某推しユニットの新曲なのですが、その歌詞が突き刺さります。特に落ちサビ部分。以下歌詞紹介。

 

語り尽くせない おもいで星を 詰め込んだ風船 銀河を翔てゆく 夢を乗せて

まだ終わらない 終わりたくない それでもいつかは…… その日が来るまで

一層 踊り明かせ 歌い明かせ Stardust Parade果てない夢物語 演じようか、ドリーマーズ!

忘れやしない 嘆きやしない 「別れ」じゃないから 無謀な 愉快な 伝説は (Ah)

破天荒型 Step by Stepではちゃめちゃくちゃの ワンダホーイ! っと綴るのさ

Mr. Showtime

 

あと少しで「あかとんぼのみすたー」としての愉快極まりない生活は終焉を迎えることになるということ、それは逃れたくても逃れられない確定事項です。だからそれまで残る時間、残るすべての力を卒製に、あかとんぼのために注ごう。ひとりぼっちのBoxで半泣きになりながら私はそう決意したのでした。

なおこれはオタクの妄言でかつ前にも言ったと思うのですが、この「Mr.Showtime」という曲、歌詞がまんまあかとんぼのみすたー(と言うか我々の代)を指しているよな…と勝手に思っています。具体的には1番が1回生の頃、2番が2回生、代表就任前までの頃、2番間奏後が代表就任~学童復活まで、落ちサビが卒業直前、といった感じです。

 

なおこの時期になると存在する概念である「卒業旅行」ですが、行きたいよな~という話自体は年が変わる前の時点で出ており、その後も何度か話題にはなったのですが結局日程合わないよな~ということでまとまらず、最終的に卒製前日に皆でエキスポシティに遠足に行く!ということで話が落ち着きました(なおリハーサルの進捗がガバガバだったため遠足当日午前は普通にBoxで作業していた模様)。遠足当日は奇跡的に8人全員が揃う快挙を(因みに8人全員が対面で揃ったのは4年間を通して1年次チルコンリハーサル&本番、そして遠足&卒製当日の合計4日となっています)果たし、それなりに大騒ぎしていました。遠足後のご飯会は事前では行きたい人のみ参加!としていたのですが最終的に全員参戦したのは良かったですね。もしかしてこの学年本当は仲良かったのでは‥‥?と思うなどしました(これまで我が代のことを散々ビジネスライク集団と書き連ねていた代表の発言)

 

思った以上に筆が進んだので今回はここまで。次回卒業までやって、最後に総評で締めます。