先日(といっても2か月近く前ではありますが)ボカロをメインにした愉快な音ゲー「プロジェクトセカイ」のコンサートに行ってきました。今回はそのレポになります。がっつりネタバレを含みますのでよろしくお願いします。
作曲家(俗に言う「ボカロP」)が5つのユニットに曲を書きおろす形態をとるプロジェクトセカイ。ユニットにより曲調は大きく異なり、「ミュージカル」がテーマであるワンダショ曲のように元がオケ楽器メインの楽曲のものもあれば、ロックやストリート曲など、オケ楽器とは無縁な楽曲もあるわけです。多種多様なジャンルの曲群をどうオーケストラで表現するのか…?と期待を胸に、私は会場である大阪中之島、グランキューブ大阪に足を運ぶのでした。
これはパンフレット&物販で買ったアクリルスタンドガチャ。小豆沢アルトサックスは解釈一致が過ぎる。
以下セトリごとに所感を述べていきます。
〇Leo need「STAGE OF SEKAI」&「星を繋ぐ」
最初はゲストである「Vivid bad squad」以外4グループの書きおろし楽曲が歌声(録音)付で演奏される形態。演奏前にはゲーム内イベントストーリーの一部が流れ、それに対応する曲が1曲目に流れます。というわけで今回流れたのは…2回目穂波ちゃんイベだ、ということは…「STAGE OF SEKAI」確定演出じゃん、やったあ!!!(ここまでコンマ5秒)
「STAGE OF SEKAI」プロセカ書きおろし曲はなんだかんだもう100曲に手が届きそうなぐらい存在していますが、その中でトップバッターを飾るに相応しい曲だと思っています。以前参戦した「プロジェクトセカイ Colorful live 2nd」でもトップバッターで演奏されいたく感動した記憶があるのですが、今回もすごくよかったです。
「星を繋ぐ」は進級前最後の一歌ちゃんイベント曲。実はあまりがっつり聞いた記憶がなかったのですが、今回改めて聞いてめっちゃいい曲じゃん…!!!となりました。特に2番終わりあたりからが耳触りがいい。この先リピートすることになりそうです。
〇MORE MORE JUMP「はぐ」&「チームメイト」
「はぐ」は実装当時ドハマりした(なんならその流れで作曲者のMimiさん楽曲の沼にまで浸かった)曲であり、今回演奏してほしい曲にリストアップしていました。ただ演奏するにあたり確実に鍵盤打楽器いるだろうな…とも考えており、客席から鍵盤打楽器の姿が見えなかったことから、今回はないかなあ…などと考えていました。しかし映像に映ったのは「はぐ」実装時のイベントストーリー。そして前奏で高々と響く鍵盤楽器!。弦楽器席の後ろに隠れて見えなかっただけであり、シロフォンもグロッケンもステージの上に存在していたのです。これはサプライズ。
オケ版「はぐ」重厚でよかったです。元々が軽やかなリズムの曲であり、弦楽器との相性は最悪もいいところなのですが、そこをカバーする名アレンジだったな~という感じ。普段聴き馴染んでいるものとは違いましたが、これはこれでありだな~と思いました。
「チームメイト」はみんな大好きHoney works楽曲。ハニワ楽曲はオーケストラ映えするだろうなあ~と前から思っていましたが実際その通りでした。とてもキラキラしててよかったです。ところでハニーワークスくんそろそろ高校生ガチ青春曲路線に戻って?????
〇ワンダーランズ&ショウタイム「キラピピ★キラピカ」&「Mr.Showtime」
最強の曲選。
もともとワンダショはミュージカル風、というコンセプトですからオーケストラ映えする曲がはちゃめちゃに多いわけです。
なおワンダショについては事前にパンフレットに載っていたイラストを見る機会があり、そこに載っていたのは「キラピピ」と「箱庭のコラル」のイラストでした。昨年のセカイシンフォニーの際、Twitterのタイムラインに流れてきたイラストとセトリを鑑みると、イラストになった曲が演奏される、という流れは間違いのないものでしたから、今回もこの2曲なんだろうな、素晴らしいな…と考えていました。実際流れたイベントストーリーは「キラピピ★キラピカ」の時のもの。ここまでは想定通りでした。
キラピピの素晴らしさも想定通り。元々がオーケストラ楽器をふんだんに使っている曲なので当然といえば当然です。というか原曲が良すぎる。全国民イヤホンで聞いてほしい。あとCメロのとこの拍子どうなっているんだろう…?という箇所があって前からずっと悩んでいたのですが、今回の指揮を見て納得しました。こういうのも生演奏を聴きに行くメリットですね。
というわけで2曲目、ほぼ間違いなく箱庭のコラル。最推しかつバースデーの(これは見事な偶然でしたが7/20は草薙寧々誕生祭でした)寧々バナー曲だ、と身構えてきたのですが…耳に入ってきたのはFマイナーの軽やかな前奏。
ミスタショじゃねえか!!!!!!!!!!!
想定と違うぞ!ということで頭は完全にパニック状態。さらにミスタショことMr.Showtimeといえば私のテーマソングじゃんと不埒なことを騒いだ(最近流石に恥ずかしくなってきている)ほど実装当時の私にぶっ刺さり鬼リピした曲。こんな贅沢いいのか…?と思いながら聴いていました。原曲をさらに重厚にした感じでとてもよかったです(小学生並みの感想)
〇25時、ナイトコードで「キティ」「25時の情熱」
「キティ」は予想外の選曲。原曲が割とがっつりロックなためオケ向きではないよな…ということで選曲予想から完全に外していたのでびっくりしました。原曲のスピード感をオケで表すのいけるか…?と少しばかり心配になりましたがそこは無問題。ただ弦の皆様大変そうだったな…。
「25時の情熱」はニーゴらしいバラード曲ということで弦楽器適正の高い楽曲。「キティ」のパワー感とは一味違うしっとりした曲調にオケがまあ合う。今回のセトリのなかで一番「オーケストラ」だったように思います。とても綺麗でした。
ここで前半終了、休憩を挟みます。
後半はゲストであるVivid Bad Squad(の声優)の皆さんをゲストに招いてのステージ。普段生放送などで声優さんたちがきゃっきゃしている姿を見ることはありますが、生で見るのは当然初。映像で見るのと変わらない皆さんの姿にテンションがあがります。
〇(7月こはねイベ劇中歌)
知らない曲だ!!!!!!
今回のシンフォニー参戦にあたり、特にビビバス楽曲はがっつり復習しておきたいな…ということでここまでのバナー曲を一通り聞き漁ってきてはいたのですが、いざ演奏されたのはどうも耳馴染みのない曲。これもしかしてこの前実装したばかりの「Ultra C」か…?と思いましたがそれも違うようです。のちの説明で判明したのですがどうも1曲目は書きおろし曲でもなく、シンフォニーの直前にあったビビバスのイベントストーリー内の劇中歌だそう。さらに披露前には当該イベストの一節をアテレコしてくれました。会場は異様な盛り上がりをみせ、流石にイベストまでは追えていなかった私は悔しい思いをしたのでした。修行が足りん。
〇スペシャルメドレー「ひつじがいっぴき」→「ミライ」→「仮死化」→「烈火」
怒涛の4連曲。各メンバーのバナー曲+初期曲という隙のない構成。
「ひつじがいっぴき」は最後のこはね役、秋奈さんの巻き舌がそれはまあ圧巻でした。どうやったらあんな音の出し方できるんだ?
「ミライ」、開幕は冬弥役の伊藤さんのソロなのですがこれがとても伸び伸びしていて聞いてて気持ちよかったです。この枠はまあ間違いなく「RAD DOGS」(オケがふんだんに使われている冬弥バナー楽曲)だと踏んでいたのでびっくり。
「仮死化」ビビバス楽曲の中ではトップレベルで好きなのでうれしかったです。曲の構成として裏で合唱(というかコール?)があるためこういうコンサート映えも良いのですよね。
「烈火」だいぶ新しめな曲、杏役のジェナさんの声がそれまでの曲よりも格段にパワフルに聴こえてきたのは想いの強さを感じました。間奏の男二人のハモリもとても気持ち良かった。
ビビバス楽曲、正直ストリート風味マシマシ&電子音もがっつり使っているということでコンサート映えするのか…?と思っていましたが期待を大きく上回ってくれました。声優さんたちの歌唱も本業歌手に劣らぬ素晴らしさでとても良かったです。
インスト(歌唱&歌声音声なし)メドレー
Ready Steady→抜錨→きゅうくらりん→愛して愛して愛して→マーシャル・マキシマイザー→KING
「Ready Steady」は元々電子音バチバチの曲なのですがなぜかオケにしてもしっくりくるんですよね。こういうアレンジってどういう思想のもと行われるんですかね?
「抜錨」は前年の初音ミクシンフォニーに引き続いての演奏。指揮者が同じということで譜面も同じかな…?と思いましたが違いましたね。CDが出たらぜひ聞き比べをしてみたいものです。
「きゅうくらりん」これオケでやんの!?原曲を聞いたことのある方はわかると思いますが、この曲不協和音がいい感じに絡まって構成されている複雑な楽曲であり、オケでは無理だろうな…と踏んでいました。それをさらっとやってのけるのだから大したものです。特徴的なピアノも良く響いていました。あれ弾くの大変だろうなあ…。
「愛して愛して愛して」怖い!元がダークなバラードということでオケ適性は高いのですが、いざ聞いてみると想像していたより不気味さがマシマシでした。
「マーシャル・マキシマイザー」高速曲、さらに高速の歌詞パートを楽器でやる必要がある演奏難易度の高い曲だと思いましたが聴きごたえはその分抜群。
「KING」これまた歌唱パートがやばい楽曲。弦楽器が頑張って対応しようとしていました。ただこの曲に関しては全編だいぶテヌートより(メイン楽器が弦なので当然という部分はある)であり、原作(とくに類司カバー版)の勢いが損なわれいたように感じたのが惜しかったです。
本編としてはこれで終わり。アンコールに入ります。ビビバスの皆様再登板、さて披露される曲は…?
〇アンコール 「ULTRA C」
噓だろ!?!?!?!?!?!?!?!?
「Ultra C」は七月上旬の小豆沢こはねバナー曲。セカイシンフォニー大阪公演は7月中盤ということで、曲自体が世に出てからわずか2週間そこらという状態。
開演前に同行者の先輩と「アンコールでULTRA Cとか来たらアツいっすねガハハ」とか言っていましたがまさか本当にやるとは…という感じ、当然のことながら会場のボルテージも最高潮です。
曲自体がGiga節が効きつつもコーラスのハモリなどオケ映えすることもありとてもキマってました。なにより声優さんたちのガチ歌唱が本当に力強すぎる。とくにサビ後半の男声パートがとてもよてもよかった。「これが伝説の夜かあ…」とゲーム内時空に入った気がしました。惜しむらくはコンサートという仕様上座って聴かざるを得なかったこと。これライブ等の形だったら盛り上がりはよりすさまじいことになっていたでしょう。
〇ラスト曲「NEO」
最後はまあこの曲でしょう、と予想通り3周年ソング「NEO」。やはり曲自体がめちゃくちゃ綺麗ですね。今のところ周年ソングの中で一番好きです。そろそろ4周年ということで新曲が出てくるとは思うんですが、果たして今年は誰が担当するのだろうか…?
というわけでセカイシンフォニーレポでした。初音ミクシンフォニーも凄かったですが個人的にそれを超える素晴らしさ(大体ビビバス生歌唱に圧倒されたおかげ)で
行った甲斐がありましたね。当時若干弱くなっていたプロセカに対する熱も完全復活しましたし、改めていい作品だなあ…と思いました。来年もぜひ行こうと思います。
というわけで今回は以上です。書きたい内容は色々あるのでもう少し投稿頻度をあげていきたいですね…。