グッバイみすたー⑬

お久しぶりです。前回の続き、4年秋学期。ついに学童訪問復活です。

復活第一回目の学童は新規学童。かなり遠いところかつ体験学童(結構多くの人が来てくれましたが結果として定着してはくれませんでした、残念)まであるということで先が思いやられましたが終わってみれば大盛況。やはりあかとんぼの学童訪問はバイトとはまるで違う楽しさがある、ということを再認識しました。

第二回目の学童は私が当番ということで主にプログラム配役で好き放題やりました。ずっとやりたかったあかとんぼレンジャーを(ピロンくんとはいえ)演じることができたのは嬉しかったです。こちらも新規学童ということで子どもたちの反応が不安でしたがこちらも盛況。これなら大丈夫だと安堵しました。

なお、この日は同期の皆様でUSJに行くことになっていました(日程決まったのは学童訪問日程確定が公になるちょい前)が、私は学童があるからとパスしています。大学生のうちにUSJに行ける最後のチャンスといっても過言ではなかった(結果として私は大学生活の四年間で一度もUSJに行くことができませんでした。大体コロナが悪い)ですが、まあ学童と天秤にかけるとなるとこの選択も当然と言えるでしょう。

 

第三回目の学童はバイト先の学童。8月にも訪問経験があったことで、両方参加したメンバーは「子どもたちに名前を憶えてもらえていた」という嬉しい体験をすることができました。

なお後日、バイトメンバーと学童の職員さんとで反省会が行われ、割とボロカスに批評された、といった事案がありました。それを基に緊急の有識者会議(当時の幹部をベースとした、参加率の高い面々が呼ばれました、無論私も招集されています)が開かれ、今後の学童訪問の在り方について議論がなされました。そこで浮き彫りになったのが、学童訪問の参加人数&参加率の問題でした。

学童訪問の参加人数については学童訪問復活時から問題としてあがっていました。毎回中々メンバーが集まらず、当番の皆様が苦労するという話はよく聞いていました。

そもそもコロナ前における学童に参加するメンバーは5・6人がほぼ固定、隔週~月1ぐらいで参加するメンバーが10人ぐらいいて残りが時たま参加、という状態でした。固定、隔週の人達はプログラムの経験も厚く、安定した学童訪問運営ができていました。新メンバーについても、何回かヒラメンバーで学童訪問に参加するなかでその楽しさを覚えてもらい、ゆくゆくは恒常メンバーに定着させる、という手法が効果的に取ることができている、という印象がありました。

1~3回生はまだ学童の「味」を知らない状態。どうにか楽しい体験を積んでもらい、リピーターになっていただきたかったのですがこれが中々上手くいきませんでした。1年生にも学童当番を割り当てた結果(これは仕方のないことであるとは思っています)、学童当番の面倒な部分を最初から知っていること、かつ色んな人にプログラムを経験してほしいということから、初期の初期から学童訪問ビギナーの皆様にプログラムを頼んでいたことで、学童訪問の大変な部分もまっさきに味わわせてしまったことが大きいでしょう。プログラムは好きな人間はいくらでもできますが、そうでないメンバーにとっては負担が大きいもの。これではリピーターも中々できません。さらに1~2年生はコロナ禍によって高校生活を大きく制限されている世代。定期的な課外活動というものに慣れていない部分も大きいように思います。私はいわば部活と同じノリで、毎週当たり前のように学童訪問に参戦し、そのために毎週プログラム練習をするのが当たり前だというトンデモ価値観を持っていましたが、そのような古い考えは現代の新入学生にはもう合わないのだということに気づかされました。まあ人にもよるとは思うのですが…。

もう一つ、団全体の経験値不足というものもこの問題に拍車をかけていました。私が入団した当初は周りの先輩方は皆歴戦の戦士たち、私も初期は「偉大な先輩方に守られている」感覚を抱きながら経験を積み、成長してきたわけですが、この当時は1~3回生がほぼ同じライン。歴戦の戦士が4回生しかいない状態です。我が学年はどいつもこいつも優秀なのでとても頼りにはなりますが、それでも頼りになる人が少ない、という点で「守られている」感覚を抱くのは難しかったのではないか、と思います。子どもたちに対してどのような接し方をすればいいのかわからず不安だし、周りを見渡しても頼りになる先輩が少ない、これでは楽しい味を知ることもなかなかできず、再び学童へ足を向けづらくなる、というのも仕方のないことです。

この問題について私が取れる対応策は一つ。自分が思いっきり他のメンバーを引っ張っていくことです。自分が絶対的な存在として君臨し、後輩をサポートしまくることで、少しでも楽をさせてあげよう、そして学童訪問に対して楽しい思いをしてもらおうということです。そのために必要なことは自分に自信をもつこと。いわば「私こそがあかとんぼのトップスターである!」と思い込むことです。

この意識をもつことは、私にとって大きな転換点になったと考えています。今までは経験者として皆様を導く中でも「これでいいのだろうか、自分が今までに見てきた先輩方のようにできているだろうか」と内心ビクビクしていましたが、その迷いを取っ払ったことで、今までよりもっとエネルギッシュに活動することができました。そしてその結果、今までより明らかに子どもたちの反応も良くなりました。あと明らかに自己肯定感が爆上がりしました。現在の私はあまり余って若干高慢ですらある部分がある、と最近それなりに反省していますが、「自分がスターだと思い込む」作戦、節度を守ればいいこと尽くめなので結構おすすめです。皆も心の中に天馬司を宿すんだ!

 

話を学童に戻します。11月以降はチルコンの影響もあり訪問も少なめ、さらに学童では縁日企画をあかとんぼ訪問に被せてくることもあり、プログラム上演というよりかは子どもたちと一緒に遊ぶほうがメイン。だったように思います。中には大規模学級を相手に外遊びを回したり、かなり多くの参加メンバーを集める必要に駆られたりするなど大変なものもありましたが、優秀な4回生を中心に何とか回すことができました。

12月には先年度の先輩が遺してくれた「謎解きゲーム」をようやくお披露目することができました。(紙芝居の方は春先の公演から散々擦り倒していました)子ども受けがすごくよく、こちらも進行していてとても楽しかったです。進行に物凄いアドリブ力が必要なのである程度ゲーム進行慣れしていることは必須ですが、一度経験しておくとすごく勉強になると思うのでお勧めです。年末には日程の都合上週に二回学童がある、というトンデモスケジュールに対面しましたが、卒論に目途がついたor終わらず現実逃避に来た4回生がやたらいたためどうにかなりました。同期って…凄いんだな…。

 

最後にチルコンのことについても触れておきます。やっていたことの大体は夏場に出したクソデカお気持ち表明(なお今年度の開催が見送られたことで本当に私の自己満足になってしまった模様)に書いているのでそちらをご覧ください。

先年度の反省を生かし、私は先の代表としてメンバー(特に主軸となって動くチルコン委員の皆様)のメンタルケア(というか悩みやら愚痴のやら掃きだめ口)に努めました。その役割を果たすことはある程度できたのではないか、とは考えています(活動にそれなりに言っておきながら1回生と話すことが少なかったのは反省点です。関りが少ない人と自分からコミュニケーションをとるのが苦手というのは最後まで変わりませんでした)。ただどうしても話を聞く専門になってしまっていたところはあり、もう少し適切な対話、アドバイスをすることができれば、チルコンはもちろん、その後の活動においても良い影響を与えることができたのではないか、と反省しています。

 

2022年も終わり、というところで今回はここまで。次回で卒業まで行くはずです。多分。恐らく。きっと。