社会人、大学に通う。

時が経つのは早いもので新年度が明けてからもう1月半が経とうとしている今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。私もどうにか新生活に適応し、日々のルーティーンもある程度定めることができたことで、慌ただしい生活の中にも少しずつ余裕がでてきました。本日はその中で生まれた新たな習慣についての話です。

 

さて、皆様ご存じの通り私は某専門職に就いているわけなのですが、まだ試験に合格し一人前の称号を手にしているわけではありません。今のままでも働けはしますが(この辺については話すと長いし面倒くさいので省略します)一人前であるかどうかは賃金に大きく影響します(一人前になったら大体25%ほどアップします)。一人暮らし、さらに車持ちということで月の支出額が中々なことになる私にとっては一人前になる、ということはかなり重要な、というか今年度中に成し遂げたい至上命題なわけです。

 

というわけで修行を積むことが必要です。ここ2年間試験勉強を続けていたこと、実地で経験を積んでいることで、基礎的な知識についてはだいぶ蓄積されていると自負しているのですが、幸い現在の勤務形態は非常に時間にゆとりのある設計になっており、メイン業務さえこなせば後はいつ退勤してもよいという形なため、仕事を終えた後勉強する時間的余裕と体力があります。とはいえ退勤後帰宅したところで意志薄弱青年である私がすぐ机に向かうことなどできるはずもありません。ちょっと休憩…としたところでそのまま数時間棒に振ってしまうことぐらいわかっているのです。いかにして勤務終了後速やかに修行体制に入ることができるか、という問題が私を悩ませます。

そんな中、先日大学の友人と会う機会がありました。大学近郊に住む友人と話しているなかで、大学図書館は申請すれば卒業生でも利用可能である、という情報を入手しました。最初に身分証明書を提示し手数料の1000を支払えば、利用者カードが発行されあとは無限に(年一回無料の更新が必要ですが)大学図書館を利用できるし書籍も借りることができる、というのです。

そうかその手があったか、と私は膝を打ちました。大学図書館であれば勤務先の方々と顔を合わせることは確実にありませんし、そのうえで静かな環境で修行に集中することが可能です。静かで誘惑のない環境、という点においては市立図書館でも同じですが、大学図書館には市立図書館にもないメリットがあります。大学図書館には数多くの研究書が揃っていますが、その中には当然某専門職を目指す人のための書籍・雑誌なども揃っているわけです。私も大学生の時は図書館にこもり、雑誌に掲載されてある試験対策問題を漁り修行に励んだものです。それが卒業した今もなお使えるのであれば願ったり叶ったりです。

さらに、大学へのアクセスの良さも追い風になります。さすがに千里山に居を構えていた時のように、徒歩10分でいける、というわけにはいきませんが、それでも自転車を漕いでいけば自宅から30分と経たずに大学にたどり着くことができます。そのうえ現在の勤務先はちょうど自宅から大学方面への方角に(実際には少しずれますが)存在しており、勤務先から大学へ自転車で行くことも可能です。これは利用しない手はない、と思い、早速大学へ自転車を走らせ、図書館の利用申請をしたのでした。

 

そこから久々の大学通いがスタートしたわけなのですが…1年とちょっとぶりに活用する大学というものは実に便利なものですね。特に感じたのが「勉強に必要なものがなんでも揃っている」という点。図書館にある多種多様な書物はもちろん、文房具等を揃えているショップや書店。昼食も安価で取ることができれば気分転換に散歩もできる…と至りつくせり。一度大学を出たことで、改めて基本設備の充実性に気づくことができました。まるでテーマパークに来たみたいだあ…。

そして何より図書館が楽しい。修行のための雑誌等が揃っているのももちろん素晴らしく、勉強も大いにはかどるのは勿論、何か調べたいことがあった際にすぐ調べられる、調べるための文献にアクセスできる、というのはとても幸せなことです。

思い返せば大学時代に図書館の文献を利用する機会はほぼ間違いなくレポートかゼミの2択。いわば強いられて文献を漁っていました。現在は「調べなければならない」という足枷が外れましたので、自分が調べたいことを好きなだけ調べ、本当に自分だけのために文献を読み漁ることができます。これが素晴らしい。今は勉強というやるべきことがあるためがっつり資料漁り、というわけにもいきませんので、大河ドラマ「光る君へ」を鑑賞した後に、映像の出典となる古典作品を読んでみるぐらいに留めているのですが、それが今めちゃくちゃ楽しいし図書館に行って勉強するモチベにも繋がっています。齢23にして初めて「主体的に学ぶ」感覚を楽しんでいます。

ただやはり大学図書館は大学生のための施設。ただの一般人である私には既に利用できなくなっている設備もあります。特にKUWifiが使えないのが痛い。KUWifiに繋いでおくとオンライン百科事典集であるジャパンナレッジを無料で使える(これは本当に偉大なことなので大学生諸君は今のうちに使い倒しておくことを強くお勧めする)という素晴らしい利点があり、私は主に古典作品を読むときに重宝していました(各種各様の作品が現代語訳付きで掲載されている「新編日本古典文学全集」が収録されており、本文を打ち込むことで簡単に作品にアクセスできます。国文学の人間には手放せない代物です)。これが使えないとなると古典作品の本文を探す効率が大幅に悪化するので困りものです。Wifi使えないなら図書館にある調べ物用PCを使えばいいか、と思ったのですが、どうも調べ物用PCも大学在籍者専用とのこと。つまり現状の私はジャパンナレッジを使うことはできないのです。少なからず残念なことではありますが、それ以外のことについてはとても満足しています。ところで関西大学くん卒業生向けにジャパンナレッジ安く使えるサブスクださない?年間5000円ぐらいなら払いますよ?

 

というわけで大学に再度味を占めた私は時間に余裕があれば大学に通う、という生活を送っています(大体月・木の勤務後&土曜に行くのがルーティーン化している)。大学生の皆様はもしかしたらエンカすることもあるかもしれませんが、その時は声をかけていただけると大変喜びます。

 

というわけで今回は以上です。